夏場に多い蜂刺され‼対処法は?
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日はタイトルにある通り、蜂にさされたときの対処法について自分自身の勉強も兼ねて記事にしておきたいと思います。
なぜ蜂刺されなのか
先日、勤務先の薬局に作業服を着た男性2人が来局されました。
男性A「蜂に刺されたんですが、どうすればいいですか?隣の診療所は待ち時間がかかるのでそれまでどうしようかと思って」
話をしている男性Aはどうやら付き添いのようで、後からもうひとりの男性Bが入ってこられ、こちらが刺された本人のようです。
自分で歩いたり話したりはできるようですが、腕を押さえていました。
わたし「どこを刺されたんですか?」
男性B「腕と足と背中の3か所です」
3か所と聞いて少し焦りましたが、呼吸困難や全身の発疹などもなくアナフィラキシー症状はないようでした。
ちょうど午後の診察が始まってすぐだったので、診療所は予約の方々でいっぱいです。そのため、ひとまず薬局に来られたんだと思います。
わたし「呼吸が苦しかったり、全身がかゆくなったりはしていないですか?それなら、アナフィラキシーはないと思うのでとりあえず患部を冷やしましょうか。」
冷凍庫にあった保冷剤を渡しておきました。その間にスタッフとどうすればいいか話し合いました。
救急で診てもらえる中規模病院が車で10分ほどのところにあるので、そちらに電話すると診て頂けるようでしたので病院の名前と場所をお伝えして車で向かってもらいました。
その後とくに何もなく仕事は終わり、次の日に男性Bが元気そうな姿で来局されて「昨日はありがとうございました。すぐ診ていただけたので助かりました。」とお礼を言って帰っていかれました。
夏になると蜂に刺されたと言って薬局に処方せんを持って来られる方はけっこういます。
ステロイドと抗アレルギー剤が数日分処方されて、ほぼ全員が何事もなく完治していきます。
だたし、今回のように緊急を要する場合(数か所刺されていたり、アナフィラキシー様の症状がある場合)は適切な処置が必要です。
わたし自身も冷やす→病院を紹介するという対応しかできなかったので、もう少し知識があればいいなと思ってこの記事を書くことにしました。
蜂刺されについて
日本皮膚科学会のHPには蜂刺されについてのページもありますので、引用しながら紹介したいと思います。→URL:虫さされ Q8 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
『ミツバチに刺されるのは養蜂家の方々が多く、一般人が刺されることは稀です。アシナガバチやスズメバチの場合は、庭木の手入れや農作業、林業、ハイキングなどの際に刺されることが多く、特に秋の野外活動での被害が多いので注意が必要です。』
わたしの感覚では、蜂刺されで薬局に来られる方の約半数は庭の手入れをされているときです。
『ハチに刺されると、まず激しい痛みが出現し、赤く腫れます。これはハチ毒の刺激作用によるもので、初めて刺された場合、通常は1日以内に症状は治まります。しかし、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応が加わるため、刺された直後からジンマシンを生じたり、刺されて1~2日で強い発赤、腫れを生じたりします。この反応には個人差が大きいですが、ひどい場合は刺されて30分~1時間で意識消失や血圧低下などを生じて、死に至ることがあります。これはアナフィラキシーショックと呼ばれる症状で、ハチ刺されによる死亡事故はこの特殊なアレルギー反応によるものです。』
アナフィラキシーについて書かれていますが、蜂だけで起こるものではありません。
卵やそばなどの食物アレルギーや薬、ワクチン接種などでもアナフィラキシーは起こる可能性があります。
ちなみに、蜂刺されとコロナワクチンの接種に関しては厚生労働省のHPにこのような回答が記載されています。
Q.私は過去に蜂に刺されたことがありますが、ワクチンを接種することはできますか。
A.蜂刺されによるアレルギーがある⽅でも、新型コロナワクチンを接種することができます。ただし、アナフィラキシーなど重いアレルギー症状の起きたことがある⽅は、新型コロナワクチン接種後に急激なアレルギー反応が出ないことを確認するために、通常より⻑く(30分)接種会場で待機するようお願いしています。
参照:私は過去に蜂に刺されたことがありますが、ワクチンを接種することはできますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
ちなみに、蜂刺されでも食物アレルギーでもワクチン接種でもアナフィラキシーへの対応は『エピペン』というアドレナリン注射液が使用されます。→虫さされ Q9 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
蜂刺されや食物アレルギーでのアナフィラキシーを起こしたことがある方の中には、エピペンを常備されている患者さんもいます。
ハチに刺された直後に取るべき3つの対応
製薬会社のMSDのHPに蜂刺されの対応が記載されていましたので記載しておきます。→ハチに刺された直後に取るべき3つの手順 - MSDマニュアル家庭版
1.鋭くないもので毒針を取り除きます。
2.冷湿布をする
3. 患部を持ち上げる
今回わたしは1~3のうち、2.しかできていなかったので、もしもまた蜂刺されの患者さんが来局された場合は針が残っていないか確認をしたうえで手足が患部なら持ち上げて安静にするという対処ができるようにしたいと思います。
以上、本日は蜂刺されについて記事にしてみました。
この猛暑なのでどうしても涼しい恰好になりがちですが、山や木がたくさんある公園などに行く場合は暑くても露出控えめの服装にしておくと蜂や毛虫、蚊などに刺されなくて済むかもしれません。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。