幸せの証拠

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読書感想文~漫画 君たちはどう生きるか~

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こんにちは。まいまいです。

 


ブログを見に来てくださってありがとうございます。

 


本日は『漫画 君たちはどう生きるか』の読書感想文です‼

 

 

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原作は編集者であり児童文学者である吉野源三郎氏です。

 


漫画は羽賀翔一氏が担当されています。わたしは漫画版を読みましたが、小説もあるようです。

 


この本の結論としては、

 


自分の生き方を決めるのは自分だけである。

 


というまさにタイトル通りの内容がこの本には詰め込まれています。

 


漫画なので非常に読みやすく、小さなお子さんがいる家族でも問題なく読めると思います‼

 


それでは簡単にですが、内容をまとめたいと思います。

 

 

 

 

 

ものの見方について

 


漫画では主人公のコペルコペルのおじさん2人の会話が主なストーリーになっています。

 


まずは自分という存在について、街行く人々をみながら主人公のコペルが考えるところから始まります。

 


自分という人間ひとりも、ビルから見える街行く小さな人ひとりも同じ人間です。

 


そして人間は世界中にたくさんいて、大きな流れを作っています。

 


誰もが自分を世界の中心と考えがちですが、自分は世界の大きな流れのひとつの分子であることを認めることではじめて自分という存在を理解できるようになります

 

 

 

真実の経験について

 


この章が本書の一番メインになる部分だと思っています。

 


この章を簡単にまとめるとコペルの友人浦川君が学校でいじめを受けていて、それを見かねた友人ガッチンがいじめに対抗するという内容です。

 


英語や数学などは教えることもできるし、教われば身につくものです。

 


しかし、この『真実の経験』については人から教わるものではなく、自身の経験から考え学ばなければいけないものであると述べられています。

 


「いじめ」はいつの時代も『真実の経験』になりうるのではないでしょうか。

 


わたし自身も学生時代に上級生からいじめられていたことがありました。

 


つらい経験ではありますが、その経験はかえって自分を成長させてくれたと思います。

 


いじめられた経験から、他人をいじめてはいけない、同じような気持ちにさせてはいけないと考え学ぶことができたからです。

 


わたし自身、人が命を絶ってしまうようないじめはあってはいけないと思いますが、いじめはなくならないとも同時に思います。

 


それはわたしたちが人間だからです。

 


いじめをなくそうと努力することは間違いではありません。

 


しかし、いじめは多くの人が加害者や被害者、傍観者として通る道だからこそそこから考え学ぶことが大切だと思います。

 


主人公のコペルはいじめに立ち向かったガッチンの姿をみて感動します。

 


その感動とは何なのか。これを言葉で人に教えることは非常に難しいと思います。

 


この『真実の経験』を積み重ねていき、考え学ぶことが人生であり、人間であるとわたしは考えました。

 


誰でも忘れられない経験があると思います。

 


例えば、危うく大怪我しそうになった経験や、大怪我をしたけど命だけは助かった経験。

 


顔から火が出るような恥ずかしい経験。

 


大声を出して飛び跳ねて喜びを表現した経験。

 


自分が嫌になるぐらい悔しい思いをした経験。

 


「人は不快な記憶を忘れることによって防衛する」

 

 

これはフロイトの名言ですが、何年経っても忘れられない記憶はきっと自分を成長させてくれる種になります

 


そこに気づけるか、気づく努力をするかが人としての価値を変えることになると思います。

 

 

 

人間であるからには

 


「ありがたい」という言葉について本書で紹介されています。

 


今では「感謝すべきことだ」とか「お礼をいうだけの値打ちがある」という意味で使われていますが、もとの意味は『そうあることがむずかしい』という意味だそうです。

 


好きな服が着れるのも明日食べるご飯に困らないのも、パソコンやスマホで色々な情報を見ることができるのも本当にありがたいことです。

 


地域が違えば今と同じ暮らしはできないかもしれないし、時代が違えば同じ日本でも衣服や食べ物に困ることだってあったはずです。

 


今住んでいる家だって自分ひとりで作ることは多くの人ができません。

 


誰もが年を取りますし、五体満足で生きていることが当たり前ではなくなる日が必ずきます。

 


当たり前のように流れていく日々も『ありがたい』と認識することで、ものの見方が変わっていきます。

 


ものの見方が変わると真実の経験を多く得られるでしょう。

 


人間であるからには、人間とは何か、人間である意味を考えて生きていかなければなりません。

 


「王位を失った国王でなかったら、誰が王位にいないことを悲しむものがあろう」

 


正しい道義に従って行動する能力を備えた人でなければ、自分の過ちを思って後悔したりはしません。

 


人間ならできる意義ある生き方のために、君たちはどう生きるか

 


まとめ

 


今回は『漫画 君たちはどう生きるか』について書きました。

 


内容のまとめというよりは自分の言葉で書いてしまったので、かなり盛っている部分はあると思います。

 


生きていく過程で経験する忘れられない出来事について考えることが、どう生きるかということに繋がりその人を形作っていきます。

 


過去から考え学び、未来を生きていく。そんな人生を送りたいと思いました。

 


本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。

 


コメントお待ちしております。