読書感想文~雑談の一流、二流、三流~
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は久しぶりに読書感想文です‼
タイトルは『雑談の一流、二流、三流』、著者は桐生稔氏です。
この本を読むきっかけは、中田敦彦のYouTube大学で紹介されているのをたまたま見て、実際に自分の目で読んでみたいと思ったからです。
東京2020オリンピックが開幕しましたが、外は猛暑で夏はできる限りインドアなわたしは読書の日がいつにも増して増えそうです。。。
本書はかなり読みやすい部類に入ると思います‼星5つで評価すると4.5ですね。簡単な言葉で書かれていますし、項目が細かく分類されていて、「つまりどういうこと?」となることがありません。
また、三流はこうする、二流はこうする、でも一流はこうするといったように悪い例と良い例が対比されているのでしてはいけないこと→すべきことまで振れ幅が大きいのも理解しやすくなる要因だと思います。
営業職や接客業でなくても誰でもすらすら読める本です。話し方の教科書と言ってもいいぐらいです。気になった方はオリラジあっちゃんの動画だけでなく実際に本を手に取ってもらえればと思います。
雑談の始め方
本書はChapter1~7まで大きく7つの項目に分かれて雑談の秘訣が書かれています。
その中でも特にわたくし個人的にはChapter1『雑談のはじめ方』とChapter2『話の広げ方』が特に参考になったのでここにまとめておきたいと思います。
最初のひと言
三流は「今日は暑いですね」から始まり、二流は「30度を超えるそうですよ」から始まり、一流は『相手に焦点を当てること』から始める。
人間が一番興味があることは“自分のこと”だと思います。そのため、自分のことが一番話しやすい。そして話したいと思っています。
一流の人はそこを明確に理解しています。なので、会話の主題が必ず相手にあることに気づきます。例えばこんな会話です。
- 「今日は暑いですね。今日は30度を超えるそうですよ。夏バテとか平気ですか?」
- 「今日は本当に暑いですね。ちょっとクーラー効きすぎですかね?大丈夫ですか?」
- 「今日は暑さがすごいですね。しかし○○さんって夏男って感じですよね。夏はお好きですか?」
このように話題の矢印を必ず相手に向けて、相手が話しやすいテーマを設定しています。
自分に置き換えてみて、この人とは会話が続く‼って思う人は矢印を自分に向けてくれている人だと思います。
矢印を相手に向けるのが難しい場合は、会話が続く人を観察してみるのもいいかもしれません。
ファーストコンタクト
三流は話しかけられるのを待ち、二流は先に話はじめ、一流は『質問をする』
会話の主導権を握っているのは質問に答えている側ではなく、質問をしている側です。
人は質問されると自然に答えてしまうものです。なので、質問をして先手を取る。このシンプルな法則を一流の人は徹底しています。
たとえ営業トークでなくて、友人や家族であっても「最近どう?」「元気にしてる?」など質問から入ることで相手が話しやすいように会話を進めることができます。
話題がないとき
三流はあたふたネタを探し、二流は木戸に立てかけし衣食住から探し、一流は『毎日すること』から探す
一流の人は常に王道です。王道とは誰もが絶対に興味があるネタから始めるということです。
人間が毎日する5つのことがあります。
1.食べること
2.動くこと
3.働くこと
4.お金を使うこと
5.寝ること
これらをテーマに話を進めると心地よい会話が続くでしょう。
わたしの働いている職場に雑談の一流がいます。その方との会話を思い出すと常に「この間こんなのを食べに行ってね~」と食べることや「家族でこんなところに出かけてね~」とお金を使うことを中心に雑談されています。
とても参考になりますし、良い見本が近くにいた‼と本書を読みながら思いました。
ちなみに二流の「木戸に立てかけし衣食住」とは、
き=季節
ど=道楽
に=ニュース
た=旅
て=天気
か=家族
け=健康
し=仕事
い=衣料
しょく=食事
じゅう=住居
これらを略したものですが、とても多くて覚えきれませんし、そんなものがあったなぐらいにとどめておきましょう。
雑談前の準備
三流は何も準備せず、二流は雑談ネタを準備し、一流は相手が心地よく話せるような『表情』を準備する
誰かと会うとき、一番どこを見るか。それは間違いなく表情でしょう。
人間は表情を見て、「この人話しやすそう」「話しにくそう」ということをジャッジします。
一流の人は「あなたにお会いできてうれしい‼」という気持ちを表情だけで表せます。
自分に置き換えてみても、話が弾む人は雑談の内容だけではなく表情も豊かだと思います。
50%の笑顔の愛想笑いをされていたら、人は勝手に「楽しくなさそう」と思ってしまいます。
100%の笑顔で会話してくれるからこそ、「この人と話すのは楽しい」と思えるものです。
雑談の内容だけではなく、『表情』でも会話をサポートできるとより良いですね。
話の広げ方
質問の質
三流は深く考えないと答えられない質問をし、二流はアバウトな質問をし、一流は『具体的な質問』をする
人間の脳は考えると強烈に脳内エネルギーを消費します。テストで難問を解いたときや仕事の解決策を考えたときなどを思い返すとより疲れた記憶があるのではないでしょうか。
一流の人はそこを明確に理解して、常に即答できる「具体的な質問」を投げかけます。例をいくつか挙げてみると、
- 「最近忙しいですか」→「最近土日はお休み取れていますか?」
- 「今夜何食べましょうか?」→「今日の気分としては、サッパリした魚系ですか?ガッツリ肉系ですか?」
- 「最近何か勉強していますか?」→「最近何か本を読みましたか?」
などです。どれも前者の質問より後者の質問の方が具体的で考えることが少なく答えやすいですね。
ほめるところ
三流はほめるところを見つけられず、二流はほめるところを無理やり探し、一流は『Before→After』をほめる
ほめるところがない場合でも、過去との比較つまりBefore→Afterを見ることでほめるポイントを発見することが可能です。
具体的には、テストで38点だった息子が前回は20点だったとします。38点だけみればまだまだですが、前回の20点から18点もアップしたと考えればほめることもできますし、38点からの伸びしろもあります。
また、過去を知らない人に対してもこの方法は使えます。例えば会社の経営者に会ったとして「以前は何をされていたんですか?」と質問をして、「以前は会社員でした」と返ってきたら『会社員→経営者』という過去との比較をほめることができます。
何気ないことでも過去と現在を比較することで見えてくる世界があります。そしてほめるポイントを発見してみてください。
距離の縮め方
三流はいつも壁を作り、二流は共通点を探して距離を縮め、一流は『相違点』を探して距離を縮める
本書では相違点に着眼して、おもしろがって話を聞くと相手も喜んで話してくれますと記載されています。
その理由は人間が共通点よりも相違点の方が圧倒的に多いからです。
ただし、相違点に着眼することは相手に興味を持つことになり、かなりのエネルギーを消費します。
しかし、相手との相違点をおもしろく感じることができるようになる(新しいことを自分に与えてくれると考える)と一気に会話が広がります。
出かけるなら山派か海派か、朝はパン派かごはん派かなど『話題がないとき』の項目にあったように毎日することから相違点を探すのも良いかもしれません。
以上、『雑談の一流、二流、三流』の読書感想文でした‼
多くの項目がありますが、実践して手に入れられるのはひとつかふたつだと思います。それでも絶対に読む価値がある本だと思いますので是非参考にしてみてください。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。