処方される睡眠薬の種類について
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は『処方される睡眠薬の種類について』というテーマで記事を書いていきたいと思います。
“睡眠薬”と聞くと怖いイメージがあると思います。また、依存性、副作用なども心配になると思います。
しかし、医師の指示のもと、用法容量を守って適切に服用すればそのようなことはほとんど起こりません。
不眠症に悩んでいる場合、まずは近くの内科や精神科などで診てもらうようにしましょう。
不眠症にはタイプがある
“眠れない”と言っても、人によって様々なタイプがあります。
眠れない時間で大きく分けると4つに分類できます。
横になってから寝るまでに時間がかかる
寝ている最中に目が覚めてしまう
朝早く勝手に目が覚めてしまう
- 熟眠障害
よく寝た感じがしない
以上の4つです。
統計を取っているわけではありませんが、薬局に来られる患者さんの8~9割は入眠障害と中途覚醒だと思います。
早朝覚醒や熟眠障害は年齢のせいとか体質だと思い込んで、受診されないケースが多いのかなと思います。
睡眠薬の種類
さて、今回のテーマである睡眠薬の種類についてです。
こちらも大きく分けて4つに分類できます。
違いは薬の“作用時間”であり、強さではありません。作用時間が長いから強いというわけでも、短いから弱いというわけでもありません。
ここは多くの方が勘違いされる点なのでご注意を‼
作用時間(半減期) | 成分名 | 商品名 |
---|---|---|
超短時間型(2~4時間) | トリアゾラム | ハルシオン |
ゾルピデム | マイスリー | |
ゾピクロン | アモバン | |
エスゾピクロン | ルネスタ | |
短時間型(7~10時間) | ブロチゾラム | レンドルミン |
ロルメタゼパム | ロラメット | |
リルマザホン | リスミー | |
中時間型(7~24時間) | フルニトラゼパム | サイレース |
エスタゾラム | ユーロジン | |
ニトラゼパム | ベンザリン | |
長時間型(24時間以上) | フルラゼパム | ダルメート |
クアゼパム | ドラール | |
ハロキサゾラム | ソメリン |
これらはベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる薬たちで中枢神経系の抑制系に働きかけます。
そのため、主な作用は睡眠ですが副作用として日中の眠気、頭痛、倦怠感、筋弛緩(力が入りにくい)、ふらつきなどが起こり得ます。
また、これらの多くは一度に処方できる日数が30日分という規制があります。
新しい機序の薬
最近はベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系とは異なる種類の睡眠薬も出てきています。
メラトニン受容体作動薬のラメルテオン(商品名ロゼレム)では、体内時計を調節している“メラトニン”を増やすことで睡眠へ導いてくれます。
主な副作用として日中の眠気、頭痛、倦怠感などが挙げられています。
しかし、体本来の眠りのリズムを取り戻してくれるため、今までの睡眠薬で問題になった依存性や耐性がみられないのが大きなメリットです。
最近では軽度の不眠の方ですと、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系ではなくラメルテオン(商品名ロゼレム)が処方されるケースが増えています。
オレキシン受容体拮抗薬のスボレキサント(商品名ベルソムラ)やレンボレキサント(商品名デエビゴ)は、覚醒を促進する“オレキシン”の邪魔をすることで脳を覚醒状態から睡眠状態へ移行させることで睡眠へ導いてくれます。
主な副作用として先ほどと同じく日中の眠気、頭痛、倦怠感などが挙げられていますが、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系と比較して副作用が少ないのか特に高齢者によく使用されていて、実際副作用で中止になるケースが少ないと思います。
これらは睡眠薬に多い30日処方の制限も受けませんので、長期処方も可能です。
以上、今回は処方される睡眠薬の種類について記事にしてみました。
最近は長時間労働や24時間営業が社会的に問題視されてきているため、生活リズムを整えやすくなっていると思います。
しかし、うつ病や統合失調症など不眠症を併発しやすい精神疾患は増えてきているのが問題です。
これらは子どもから高齢者まで幅広い年齢に起こる可能性のある疾患です。
逆に不眠症が原因でうつ病や統合失調症になるケースもあります。
「眠れないだけ」と軽視せずに、少しでも不安を感じたら一度診察を受けてみてください。
幸せな生活の中には必ず、良質な睡眠が必要です。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。