零売薬局とは?非処方箋医薬品が販売されるってどういうこと?噂のカロナール(アセトアミノフェン)錠の価格を調べてみた‼
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は『零売薬局とは?非処方箋医薬品が販売されるってどういうこと?噂のカロナール(アセトアミノフェン)錠の価格を調べてみた‼』というタイトル通り、『零売』についての記事です‼
先日こんなネット記事がありました。
コロナワクチン接種後に出る副反応として、痛みや発熱などがあります。
その副反応を抑える薬が『カロナール(成分:アセトアミノフェン)』です。
実際、薬局に来られる患者さんの中でもワクチン接種前にカロナールを前もってもらっておられる方もいらっしゃいます。
カロナールは副作用に対して効果があり、また安全性も高いため推奨されるという文章が厚生労働省から発表されたせいでドラッグストアなどではアセトアミノフェン単剤成分の薬の購入を希望させる方が増えているようです。
その中でも最近注目を集めているのが『零売』という制度を利用するものです。
今回はその『零売』についてまとめてみたいと思います。
零売とは
一般に、病院を受診したときに処方箋をもらいます。処方箋は薬の名前が書かれた紙です。
処方箋に書かれた薬は「医療用医薬品」であり、ドラッグストアなどで購入できる「一般用医薬品」とは異なる分類です。
その「医療用医薬品」の中にもまた分類があり、【処方箋医薬品】と【非処方箋医薬品】に分けられます。
今回のテーマである『零売』で扱えるものは【非処方箋医薬品】です。
「医療用医薬品」は約15000種類あると言われており、そのうち約7000種類が【非処方箋医薬品】に分類されます。
約半数が【非処方箋医薬品】であり、零売で扱えるとなるとかなり患者さんにとってはメリットが大きいですね‼
零売で扱う非処方箋医薬品の種類
【非処方箋医薬品】の中身はというと、
- 痛み止め
- 風邪薬
- 鼻炎・かゆみの薬
- ビタミン剤
- 鉄剤
- 保湿剤
- 湿布薬
- 目薬
- 便秘薬
- 水虫の薬
- 痔の薬
- 脱毛症の薬
- 漢方薬
などなどかなり幅広い分類になります。そしてどれも比較的安全性が高いものになっています。
ちなみに、零売で扱うことのできない【処方箋医薬品】は、
など、重篤な副作用や耐性菌などに注意が必要なものです。そのため、医師による診察や検査などを受ける必要があります。
零売薬局はどこにあるのか
ネットで検索してホームページがある零売薬局を3つ載せておきます。
セルフケア薬局
関東・東海・関西に18店舗(R3.8月6日現在)展開されているセルフケア薬局さん。
ホームページがすごく見やすくて、説明も分かりやすく薬の検索機能も使いやすかったです。
LINEでの相談や在庫確認、Twitterでの情報発信などSNSも積極的に活用されておりイマドキの薬局って感じがしますね‼
オオギ薬局
東京に3店舗展開されているオオギ薬局さん(R3.8月6日現在)。
LINEやTwitter、Instagramにも情報を載せられています。わたしも以前からTwitterをフォローさせて頂いていて、零売について学ばせてもらっています。
会員制が特徴的ですね。薬を売るだけではなく、その前後のサポートもできる体制をとっているのは現代の医療に必要とされる部分だと思います。
カミツレ薬局
ホームページが見やすい上にアクセスがとても親切で分かりやすいです!!
お問い合わせフォームに公式のLINEがありますので、チェックしてみてください。
薬の価格はどうなのか
零売は基本的に薬局が薬の値段を決めて販売しています。
なので、薬局によっては値段が多少異なることがあります。
今回はコロナワクチンで話題になった薬、カロナール(成分はアセトアミノフェン)錠について価格を比較してみたいと思います‼
比較相手として、ドラッグストアで購入できるタイレノールA(アセトアミノフェン単剤製品)、処方箋に記載されるカロナールの薬価を載せておきます。
ドラッグストアの価格はマツモトキヨシのオンラインストアの価格を参考にさせて頂きました。
カロナール/アセトアミノフェン錠300mg | セルフケア薬局 | オオギ薬局 | カミツレ薬局 | ドラッグストア | 処方箋の薬価 |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 504円 | 400円 | 400円 | 1097円 | 7.2円 |
錠数 | 10錠 | 10錠 | 10錠 | 20錠 | 1錠 |
こうしてみると各薬局とドラッグストアに関しては多少の差はあるけど、そこまで大きな差ではないですね。
処方してもらったときの薬価をみると安っっっ‼ってなりますが、ここには病院で診察してもらったときにかかるお金や時間、また薬局に支払う調剤料や待ち時間などが加味されていません。
どちらを取るのかは人それぞれですが、選択肢は多い方がいいですし知っておいて損はありませんね。
零売を利用するときのメリット・デメリット
零売について、メリット・デメリットを簡単にまとめてみたいと思います。
- メリット
- 時間がかからない
- 余計なお金がかからない
圧倒的にこの2つですね。特に時間は貴重です。誰もが経験すると思いますが怪我や病気で病院を受診して処方された薬をもらってとなったら数時間、場合によっては1日かかります。学校や仕事を休んで病院にかかるのは嬉しいことではありません。
必要なお金も薬代だけなので、診察代や調剤料、加算と呼ばれる一般の方には意味の分からない費用など払う必要がありません。
そんなときに活用できると嬉しい零売薬局。今はそういう立ち位置ですね。
- デメリット
- 店舗が見つけにくい
基本的に利用する側からすれば零売薬局は選択肢が増えるのでメリットしかありませんが、唯一のデメリットが現状店舗が見つけにくいことです。
ホームページのある零売薬局であればいいですが、ホームページのない零売薬局も世の中にはきっとたくさんあります。
病院や薬局で「零売薬局はどこにありますか?」と聞いても知っている人はなかなかいないでしょう。
また、ホームページのある零売薬局も都心部に集中しているので、地方では利用しにくいのもあります。
まとめ
今回は『零売』について簡単に記事にしてみました‼
処方箋が必要な調剤薬局に勤務しているわたしとしては、これから零売薬局は増えてくるし全国にチェーン展開されるところも出てくると思います。
しかし、価格が自由競争であるため他社と競争になったときに少し辛いと思います。ドラッグストアが安売りをやり合っている感じを想像してもらえればいいかな。
ただし、国の医療費が急増している現状に対しての一手として政府のバックアップがこれから出てきてもおかしくないと考えています。
今後も零売薬局の動向に注目です‼
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。