読書感想文『自分でやった方が早い病』
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は『自分でやった方が早い病』という何とも珍しいタイトルの本についての読書感想文です。著者は経営コンサルタントをされている小倉広さんです。
本書を読もうと思ったきっかけというか、タイトル通りなんですが、自分でやった方が早い病にかかっている気がしていたので。
「他のスタッフに任せることができたらな」と思うこともしばしばあるのですが、わたし自身仕事を頼むのが下手なのもありますし、職場で一番若くて歴も浅いのでなかなか難しい状況です。
しかし、いずれはもっと若くて職歴も浅い人が同じ職場になったときに、一緒に仕事をうまくこなしていけたらいいなと思って。
意外と“自分でやった方が早い病”にかかっている人は多いのではないかと思いますので、思い当たる節がある方は是非参考にしてみてください‼
自分でやった方が早い病のデメリット
わたしの人生の目標として【やった方がいいことはやる】があります。
仕事においても、自分でやった方が早い‼とは分かっていても、自分一人で何でもやろうとするより、仲間と一緒にやったりあるいは任せたりできる方がいいですよね。
もちろん、時と場合によりますが人生において仕事を“他人に任せること”はできた方がいいに決まっています。
「自分でやった方が早い」と思っているときが人生のピーク
本書にかかれたこの一文には衝撃を受けました。
理由として、まずこの病はチームや会社として損失につながります。
後輩が育たない、自分のところで仕事が停滞するなど様々な悪影響が出ます。
さらに、自分に負担がかかるので体を壊したり、ストレスが溜まります。
そしてこの病にかかっていると、いつまでたってもプレイヤー1人分の仕事しかできません。
病を克服すると、本当の成功、本当の幸せがやってくる
自分でやった方が早い病を克服すると多くのメリットがあります。
- 周りの人が成長することで、自分も成長できる
→周りにデキる人がたくさんいる状態になることで、より大きな仕事や成果に結びつきます。
- 心身ともに健康になれる
→残業や徹夜をすることが減りますので、運動する時間や趣味の時間を確保できるようになり、心も体も健康になります。
- 昇進、昇給できる
→周りの人たちと協力して仕事をこなせる人はどの会社にとっても必要ですし、欲しい人材です。そうなれば、自然と昇進、昇給できるでしょう。
- 会社が安定・成長する
→自分がいなければ会社が回らない状態は会社にとって危険です。任せ上手、お願い上手になると会社は安定し、結果的に業績も上がっていくことでしょう。
このように、病を克服するとたくさんの良いことがあります。
この文章を書きながら、自分の上司は些細なことでもスタッフに仕事を任せていて、任せ方も上手だなと思いました。
そして同時に、自分がいかに仕事を任せるのが下手が痛感しています。
自分でやった方が早い病への“処方箋”
では、実際に病を克服するためにどうすればいいのでしょうか。
筆者はとことん、自分でやってみて、突き詰めてみて痛い目にあうと考え方が変わるとおっしゃっていますが、そもそも本書を手に取るような人はすでに痛い目にあっているでしょう。
なので、あくまで考え方をお伝えしたいと思います。
まず、「結果を出すこと」と「人に任せて育てること」はまったく別物です。
“任せる”とは失敗する権利を与えることです。
失敗というのは、短期的に成果や効率という一面から見た場合の評価です。
任せる・育てるという面から見ると、失敗に見えるそれは、むしろ成長といえるのではないでしょうか。
また、“任せる”とは仕事をふることではありません。
作業がたくさんあって大変だから、一部やその他の作業を周りの人や部下にふるというのは「自分でやった方が早い病」を克服できていません。
なぜなら、周りの人や部下は自分の手足になっているだけで、結局それで仕事がうまくいったら自分の手柄になるだけだからです、
ではどうすればいいのか。仕事を任せたら、その責任もセットで与えるようにします。
責任がありますから、任せられた方は俄然やる気になりますし、失敗しないように考えます。そして成功すれば手柄になります。
ある程度数をこなしたら、権限を与えてもいいでしょう。人は立場に合わせて成長するものです。できないうちに任せられるからできるようになるのです。
ここでひとつ注意点があります。仕事を任せてもいい人の特徴を知っておきましょう。
その特徴とは、「信頼性があるかどうか」「責任感があるかどうか」です。
もちろん、最初からこの2つともを備えた人なら問題ありませんが、そういう人を育てるのもリーダーの仕事です。
少しハードルの高い仕事を与えて、クリアさせていく。その過程で本人の自覚を促していく必要があります。
そして最後に「押し」と「引き」の思想についてです。
「押し」とはこちらから教えること。
「引き」とは自ら考えさせることです。
「押し」と「引き」はどちらか一辺倒になってはいけません。バランスが大事です。
以上、『自分でやった方が早い病』についての記事でした。
色々書いてきましたが、他人と過去は変えることができません。
任せるとか「押し」「引き」とか言ってたことと矛盾しそうですが、そうではなく「自分でやった方が早い病」を克服することが原点であることを忘れないようにしましょう。
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
深くて大きな言葉ですね。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。