幸せの証拠

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読書感想文~40代から高まる失明のリスク~

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こんにちは。まいまいです。

 


ブログを見に来てくださってありがとうございます。

 


本日は『40代から高まる失明のリスク』という本の読書感想文です‼

 

 

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著者は真生会富山病院アイセンター長の舘奈保子先生です。

 


本書の最後で語られていますが、舘先生自身の父親が事故で片目を摘出されており、娘である舘先生が眼科専門医というのはすごく心に響くストーリーです。

 


舘先生が熱意をもって眼の疾患に向き合っておられる様子が本文からも読み取れるぐらいです。とても熱心な先生であるということを冒頭に書いておきたいと思います。

 

 

 

 

 

なぜこの本を読もうと思ったのか

 


まず最初に、わたしはかなり強い近視です。メガネやコンタクトがないと生活できないほどで、裸眼では本も読めません。

 


小学校高学年ぐらいから目が悪くなり始めたので、そのころから眼科に通っています。

 


特に異常がなくても、コンタクトを処方してもらうために通院します。

 

しかし、ふと思ったことがあります。「目が悪くない人は眼科にかかる機会がないのでは?」

 


裸眼で生活できる人にとって眼科はなかなかお世話になることはないと思います。

 


しかし、最近では平均寿命が延びたことから多くの人が高齢になると白内障を患います。また、糖尿病の患者さんがなってしまう糖尿病網膜症、失明のリスク第一位である緑内障など眼の疾患は意外と多いです。

 


そのため、目が悪くない人でも目に違和感があればすぐに眼科を受診してもらえるようにと思いこの本を手に取りました。

 

 

 

白内障』は白髪と同じで誰もがかかります

 


カメラで言うところのレンズにあたる眼の水晶体が濁って見えにくくなる病気が白内障です。

 


原因の90%以上が加齢と言われいます。誰もがかかる病気なので、白髪と同じと考えればよいでしょう。

 


80歳以上になると多くの人でみられる症状のようです。実際に薬局で働いていて、高齢の患者さんになると目視で目が白く濁っている人が多く見受けられます。

 


白内障の症状は次のような症状です。

 

 

  • 視界が全体的にかすむ
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 明るいところではかえって見えにくい

 


白髪が30歳から増える人や60歳でも全くない人がいるように、白内障にも個人差はありますのでまだ若いからといって過信しないようにしましょう。

 


白内障は日帰りも可能な手術で治ります。濁った水晶体を砕いて取り出し、人工の眼内レンズを入れる方法が一般的です。

 


症状がひどくなってからでも治療は可能ですが、白内障の奥に緑内障加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など取り返しのつかない病気が隠れてしまうことがあるので早めに受診した方が良いでしょう。

 

 

 

糖尿病と診断されたら視力の良いうちでも必ず眼科検診へ

 


『糖尿病網膜症』は糖尿病の3大合併症のひとつで、中途失明原因の第3位です。

 


血糖値が高い状態が続く糖尿病は細い血管が痛みやすくなります。目の血管は非常に細いため痛みやすく、かつ痛みなどの自覚症状がほとんどないため発見が遅れやすいです。

 


とりわけ「黄斑部」という視力を担う部分が痛むと視力は戻りません。

 


予防するためには定期的な眼科検診を受けるしかありません。見え方がなんともなくても、眼に異常がないか年に1回は眼底検査を受けましょう。

 

 

 

失明原因の第1位『緑内障

 


緑内障はだんだん視神経がやせて視野が狭くなる病気です。

 


現在、日本では40歳以上の20人に1人は緑内障と言われています。これは肉体の平均寿命よりも視神経の寿命が先にきてしまうためです。

 


人生50年と言われていた時代には発症する人が少ない病気でしたが、今ではどこの薬局でも緑内障の薬が置いてあるぐらい誰もがかかる可能性のある病気です。

 


知り合いの方で車の営業をされている50代の男性の方がいます。

 


車の営業ですからお客さんに車の話をするのが仕事ですが、本人は車に乗れません。緑内障により視野が欠損して危険だからです。

 


その方は視野の欠損が認められてからは車に乗ることを諦めて、電車通勤に切り替えられました。

 


1日に4種類もの点眼剤を毎日使用することで視野が狭くなるのを防いでおられます。緑内障とは一生のお付き合いです。

 


早期の緑内障であれば本人に自覚はありません。自覚症状が出てくるのは緑内障が進行してからです。

 


また、見えていないという自覚がないことは非常に危険です。車や自転車などの運転で事故を起こす原因にもなりますので、緑内障は放置しないこと、視野に異常を感じたらすぐに眼科を受診するようにしましょう。

 

 

 

日本で急増している『加齢黄斑変性』は失明原因の第4位

 


加齢黄斑変性は欧米ですでに失明原因の第1位になっています。日本でも高齢化と食生活の欧米化によって急増しています。

 


“網膜”は視野を担当しています。「あ、誰か来たな」「何か看板があるな」と分かるのは黄斑部以外の網膜の働きです。

 


「○○さんだ」と顔を見分け、「○○屋さんの看板だ」と字を読むのは“黄斑部”の働きです

 


黄斑部に異常が生じると以下の様な症状が現れます。

 

 

  • 見ようとする中心が見えにくい
  • 中心が黒く見える
  • 真ん中が欠けて見える
  • ゆがんで見える

 


加齢黄斑変性は治療を行わなければ、視力が落ちる一方になります

 


できるだけ早く治療することで進行を食い止められますが、全く元通りにすることは難しい病気です。

 


近年、加齢黄斑変性を治療する薬がよく開発されています。それだけ患者とニーズがあるからでしょう。

 

 

 

まとめ

 


今回は『40代から高まる失明のリスク』を紹介させて頂きました。

 


特に、白内障・糖尿病網膜症・緑内障加齢黄斑変性について書きましたが、本書では他にもドライアイやコンタクトレンズの正しいケアなど現代病についても紹介されています。

 


気になった方は是非一度手に取ってみてください。

 


本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。

 


コメントお待ちしております。