読書感想文~Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?~
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』の読書感想文です‼
タイトルから分かる通り“いまどき”の本です。初版は2020年11月30日発行です。
著者は原田曜平さんです。博報堂を経て現在は若者研究の第一人者のマーケティングアナリストとして活躍されています。
「歳を取ること」と「時代が変わること」は同じ意味だと思います。
この本を読めばきっといまどきの若者についてより深く理解することができると思いますので、是非一度手に取ってみてください‼
この本を読むきっかけ
わたし自身、今年で30歳になって気づいたことがあります。それは、若者と同じものにハマらなくなってきたということです。
もちろん、多様性の時代であることは頭では理解しているつもりですが体が追い付かなくなった感じです。
それでも時代は一方通行で、いつか“いまどき”の若者たちが中心になった日本は必ずやってきます。
そんなときに“年寄り”扱いされないためにも、時代の流れをつかんでおく必要があると思いこの本を手に取りました。
インターネット広告費がテレビ広告費を超えた理由
電通の「日本の広告費」によると、2019年インターネット広告費は2兆1048億円と6年連続で2桁成長を遂げました。
逆にテレビ、新聞、ラジオ、雑誌のマスコミ4媒体の広告費は5年連続減少し1兆8612億円となりました。
その結果、広告費という観点から「メディアの王様」だったテレビがとうというインターネットに抜かれました。
これは日本の様々な企業がインターネットが苦手な高齢者ではなく、インターネットが使える若者を含めた現役世代にターゲットをシフトさせていることを示しています。
先月ネット証券最大手のSBI証券が25歳以下の国内株式手数料を無料にすると発表したのもターゲットをシフトしているなと感じさせるニュースでした。
Z世代の特徴
著者の原田さんはZ世代の特徴として『chill&me(チルミー)』を挙げられています。
大ブームとなったタピオカドリンクもこのチルミーの要素が含まれています。
chill(チル)は英語のchill outからきているそうで、まったりするという意味で使われます。
音楽アプリのSpotifyでも『チルアウト』というジャンルが誕生しており、チルすることの人気ぶりが伺えます。
me(ミー)は自意識や承認欲求が高いことを著者が『ミー意識』と名づけたことから本書で用いられています。
インターネットが“つながること”がメインであるのに対して、生まれたころからSNSがあるZ世代にとっては“発信すること”がメインです。
そのため、【いいね】をもらい慣れている若者はよりミー意識が強くなっているのかもしれません。
著者の原田さんも「いつの時代も若者は自意識過剰で」と書かれていますが、今の時代背景がより自意識を強めているのでしょう。
Z世代のメディア生活
本書では様々なデータが紹介されています。
まず、高校生以上では9割がスマートフォンを持っています。
『LINE』はコミュニケーションツールとして日本では不可欠なものとなっていますが、ミドル世代(30-50代)の利用率は約6割というデータがあります。
それに対し、高校生や大学生での利用率は約9割にも及びます。
SNSの利用率では、若年層・ミドルどちらもTwitter(若年層60.6%/ミドル34.5%)が一番多く、次いでインスタグラム(52.1%/29.8%)、フェイスブック(20.9%/25.0%)と続きます。
Twitterは日常の些細な様子・出来事が気軽に投稿できたり、自分の趣味や愚痴、悪口、ネタなど何でも投稿できるところが強みになっています。
名前の挙がらなかったTikTokですが、その利用率は若年層でも13%ミドルで2%とかなり低いものになっています。
しかし、若年層に限ってみると女子中学生で42.4%、女子高校生で35.0%と若年層でもより若い女性に人気のSNSであることが分かります。
こういうデータが分かってくると、LINEではテレビの代わりに日本全国のニュースを、Twitterでは時事ネタからエンタメまで幅広いニュースを、TikTokでは女子中学生・高校生にウケるニュースや広告をとマーケティングができるようになります。
わたしは最近広告を意識して見るようになりました。その理由は、そこに企業のターゲットに対する姿勢や考えが表れているからです。
広告はトレンドを表していると思っていますので、広告の変化を見つけることで世の中のトレンドの変化に気づくことができます。
YouTubeや音楽配信アプリなどでは広告が入ると嫌な気分になりますが、嫌な気分にさせない広告を作ることができている企業は優れていると思いますし、広告からも色々な情報が得られ勉強になります。
その他にもテレビとYouTubeでよく見られているジャンルの違いは何か、数ある動画配信アプリでどこが国内ドラマに強く、どこが映画に強いのか。
なぜ女子高校生はミドル世代よりもラジオや雑誌の利用率が高いのか、広告接触率が低いLINEと高いインスタストーリーズの違いは何かなど気になるデータが盛り沢山です‼
まとめ
今回は『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』について書かせていただきました。
確実に高齢化社会が進む日本においても、Z世代をターゲットにした商品は必ず出てきます。
その傾向や理由を知れば“時代に乗り遅れる”ことはないでしょう。
“あの頃は良かった”はいつの時代でも言われることですが、その先にあるのは果たして楽しいものでしょうか。
わたしは気持ちだけでも若者と一緒で生きていく方が人生はより楽しくなるんじゃないかと思います。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。