幸せの証拠

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読書感想文~薬に頼らず血糖値を下げる方法~

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こんにちは。まいまいです。

 


ブログを見に来てくださってありがとうございます。

 


今回は『薬に頼らず血糖値を下げる方法』という本の読書感想文です。

 

 

 

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著者は医師であり日本糖質制限医療推進協会提携医である水野雅登先生です。

 


はじめに言っておくと、本書はあくまで水野先生の個人的な意見であり世間一般に正しいと思われている意見ではないことに注意してください。

 


「へぇ~そんな意見もあるんだ」ぐらいのスタンスがいいかと思います。

 


生活に取り入れる際は体調を崩さないように少しずつ変化させるようにしましょう。

 


今も昔も食事の主役である糖質ですが、その考え方を見直すことになる一冊になっています。

 


気になった方は是非実際に手に取ってみてください‼

 

 

 

 

 

 

この本を手に取った理由

 


自分が大学生だった頃の話ですが、変わった友人がひとりいました。

 


「ご飯を食べるから午後の授業が眠くなる。俺は基本的に朝夕2食で過ごしているよ。」

 


太ることなど気にせずに食べまくっていたわたしには衝撃的でした。

 


仕組みとして、糖質をたくさん取りすぎるとインスリンによる血糖降下作用によって血糖値が上下します。

 


この血糖値の上下が眠気を誘発するので、そもそも血糖値を上げない(=インスリンをたくさん出さない)ことで食後の眠気を回避できるということです。

 


学生にとって午後の授業の眠気は天敵ですし、周りの目もあるのでできるだけ寝ないようにと思いますよね。

 


そのために昼食を摂らないというのは少々極端ですが、理にはかなっています。

 


学生ですから、友人たちとご飯を食べに行くのも楽しみのひとつだと思います。

 


そんな中、1日2食を実践していた友人のことは今も記憶に深く刻み込まれています。

 

 

基本となるのは「糖質制限

 


さて、本書の内容ですが、食事・血糖値・インスリン・薬と4つの視点から糖質制限について語られています。

 


この4つはバラバラではなく、相互に関連し合っています。

 

 


糖質中心の食事を摂る

血糖値が上がる

血糖値を下げるインスリンが分泌される

インスリンを分泌する膵臓が疲弊する

血糖値が下がりきらずに慢性的な高血糖になる

膵臓は頑張って血糖値を下げようとインスリンを分泌する

以下ループ

 

 


といった悪循環の出来上がりです。

 


現在ではたくさんの血糖値を下げる薬が存在していますが、水野先生は薬には頼らず糖質制限をすることでこの悪循環を断ち切ろうと考えておられます。

 


できる限り摂取を控えたいものとして挙げられているのは「白米・食パン・うどん・中華麺・スパゲッティ・そば」です。

 


これを見ていきなり全て中止するのはなかなか難しいのではないかと思います。

 


重度の糖尿病で今すぐにでも血糖値を下げないと行けない場合を除き、徐々に糖質を食事から減らしていくことをおすすめされています

 


それは急な糖質制限はエネルギー不足などを起こしかねないからです。

 


では糖質を制限した分、何を摂るか。脂質やたんぱく質、野菜を多く摂取することをおすすめされてます。

 


具体的には

 

 

(脂質)バター、生クリーム、オリーブオイル、ココナッツオイル、えごま油、アマニ油

 

たんぱく質豚肩ロース、鶏もも肉、牛肩赤身肉、鶏卵、銀鮭、ナチュラルチーズ

 

(野菜)大豆、ニンジン、大根、ゴボウ、葉物野菜全般

 

 


これらを摂ることで糖質制限をしてもエネルギー不足にならず、血糖の上昇も防げるとされています。

 


意外だったのは、ジャガイモやトウモロコシ、カボチャや玉ねぎなど普段食卓に並ぶものも糖質が含まれているということです。

 


ここまでしてなぜ糖質制限をし、血糖値を上げないようにするのか。それはインスリンの働きにも問題があるからです。

 

 

 

インスリンは善か悪か

 


人間には血糖を上昇させ、生きていくために必要な様々なホルモンが備わっています。

 


反対に血糖を下げるホルモンは“インスリンのみ”です。生きていくのに必要な血糖を邪魔するものがたくさんある必要はないからですね。

 


わたしたちは食事を摂っていないときや寝ているときでさえ、ホルモン分泌により血糖を上昇させています。

 


そのためインスリンも、血糖が上昇し続けることを防ぐために常に少量分泌されています。“基礎分泌”と呼ばれるものです。

 


反対に食事によって出てくるインスリン“追加分泌”と言います。

 


食事によって増えた血糖はインスリンによって脂肪細胞に取り込まれます。これにより“肥満”になります。

 


これは勝手なイメージで申し訳ないのですが、アメリカ人など欧米ではすごく太った人が多いと思います。これも糖質の過剰摂取による高インスリン状態が引き起こす肥満が原因かなと本書を読んでいて思いました。

 


肥満になるとインスリンの効きが悪くなることが分かっていますので、肥満さらに言えばインスリンの過度な分泌(過度な糖質の摂取)は高血糖状態を助長します。

 


生命を維持するためのインスリンの働きが過剰になると生命を脅かす方向へと働くことになります。

 


ここで水野先生は“高血糖な状態”よりも“高インスリン状態”の方が恐れるべきと言っています。

 


賛否両論ある意見だと思いますが、インスリン状態は肥満になることはもちろん認知症やがんになるリスクも上げると論理的に書かれています。

 


何も意識しないで勝手に体の中で分泌されているホルモンが病気のリスクを上げてしまっていることは驚きです。

 


では、インスリンもっと言えば糖質とどのように上手くつき合えばいいのでしょうか。

 

 

 

 

常識を疑うことが必要な時代へ

 


大昔、狩猟がメインだった時代や耕作が始まった間もないときには飢餓への対策として糖質は必要不可欠なものだったでしょう。

 


しかし、食品ロスが問題提起されている現代では糖質へも向き合い方も変えなければいけないところまで来ました。

 


普段何気なく食べている菓子パンやアイスクリーム、おやつに食べるポテトチップスやチョコレート、タピオカドリンクから映えるメニューまでほとんどが糖質でできていることにお気づきの方も多いでしょう。

 


それと同時に、野菜の必要性やたんぱく質の重要性も一般的に知られるようになりました。

 


いきなり糖質を“0”にすることは難しいですし、糖質に溢れた現代で実践するには非常に堅い決意が必要です。

 


それならば、うまく糖質と付き合うようにしてみてはどうでしょうか。

 


友人や家族との食事の際には無理をしない。

 


楽しく食事をする上で避けられる糖質を避けて、代わりに野菜や脂質・タンパク質をたくさん摂るようにする。

 


糖質の働きと“副作用”について知っておくことで、将来の病気のリスクが減るのだとしたら必要な知識であることに間違いありません。

 


死ぬまで食べることは避けられませんから、楽しくそして上手に食事とお付き合いしていきたいですね。

 


糖質に関して少しでも考える機会になれば幸いです。

 


本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。

 


コメントお待ちしております。