読書感想文~1000円ゲーム~
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
今回も読書感想文です。
タイトルは『1000円ゲーム』です。
著者は江上治氏です。
タイトルだけならホラー小説とかにもなりそうですが、サブタイトルが~5分で人生が変わる「伝説の営業法」~ということで営業というお仕事についての本です。
最近、図書館へ行く機会があったのですが、そこでこの本に一目惚れしました。
本来、借りたい本は別にあったのですが、その本は借りられており、その近くに置いてあり偶然目に留まりました。
読みたい本が30冊以上溜まっていますが、なぜかこの本だけは無視できませんでした。
結果、借りて本当に良かったです‼
この本をおすすめしたい人は、
です。
本の内容と一緒にその理由も記事にしたいと思います。
営業や接客業におすすめする理由
わたしは普段、調剤薬局の薬剤師として働いています。病院にかかると薬の名前が書いた「処方せん」という紙があると思いますが、あれを持っていくところですね。
患者さんの症状を聞いて、処方された薬が適切か判断してお渡しすることが仕事です。
その仕事は患者さんありきなので、接客業と言えます。
わたしの働いている職場には、すごく人気の薬剤師のYさんがいます。
「Yさんは今日はお休み?」「Yさんはいないの?元気にされてる?」と、患者さんから毎日のように問い合わせがあるぐらい人気です。
薬剤師としてもとても優秀な方ですが、それ以前にひとりの人間として患者さんと向き合うことがすごく上手で尊敬しています。
どうやったらYさんのような患者さんから必要とされるひとりの人間になれるのだろうかと最近考えていました。
そこでこの本を手に取りました。
そして学んだことが、『売ること(薬を渡すこと)』が仕事ではないと言うことです。
「学んだこと」というより、「気づかされたこと」の方がピッタリくる内容かもしれません。
新たに何かを学んだというよりも、見えていなかった景色が見えた感覚があります。
『チーズはどこへ消えた?』や『鏡の法則』に似ている?
本書は151ページありますが、早い人だと1時間ほどで読めるほどの内容になっています。
それは専門的な言葉や難しい漢字がほとんどない文章だからです。
名著である『チーズはどこへ消えた?』やブログでも記事にした『鏡の法則』に似ているところがあると思います。
shiawase-shouko.hatenablog.com
人と人(チーズはどこへ消えた?ではネズミですが)との対話を通して“気付き”を与えてくれる本がわたしは好きで、『チーズはどこへ消えた?』や『鏡の法則』が好きな方は読んで損はしないと思います。
内容的には『鏡の法則』に似ているところがあり、家族や友人など親しい関係の人たちへの接し方も変わってくると思います。
優秀な営業マンが売らない理由
気になる本書の内容ですが、結論から言うと
『相手の話に耳を傾けること』
この一点に尽きます。
ざっくりすぎて分からないと思いますが、本書の生命保険の営業マンである主人公といわゆる社長のやりとりが分かりやすいかと思うので簡単に説明させていただきます。
主人公は紹介である企業の社長と話す機会をもらいます。
相手が社長ということもあり主人公は経営者保険(会社が契約者になって保険料を支払い、経営者が被保険者となる保険)の営業トークを始めます。
しかし、相手が乗ってこないので主人公は経営者保険のアピールをどんどん続けていきます。
ここまで聞くと主人公がひとりで突っ走っているだけのようですが、多くの営業ではこのような状況に陥りがちと書かれています。
問題は相手の話を聞こうとしていないことです。
そこで本書では、3つの質問が鍵になると書かれています。その3つとは
- 何かワクワクすることはないか
- やりたいことはないか
- 何か困っていることはないか
です。これなら相手から何かしらの反応が返ってきます。返ってこなければ、「自分は最近○○がやりたい/困っている」など自分を例にあげると相手も話しやすくなると解説されています。
相手が反応すれば、「それはなぜなのか」「どこに問題があるのか」「それをどう解決するのか」この3つを常に考えて相手の話を聞いていきます。
そうすることで相手の考えが分かるようになり、対話がうまれます。
まとめ
本書のタイトルの『1000円ゲーム』ですが、2人1組になってどちらかが1000円をテーブルの上に出します。
そして1000円を出していない方の人が価値のある話をすることで、相手から1000円をもらえるか競うゲームのことです。
自分の知っている価値ある話でも相手にとっては全く何の価値もない話かもしれません。
価値のある話とは、相手の話を聞くことで得られる情報をもとに相手が聞きたいと思う話をすることです。
ここまで書いてきて、この記事は他人にとって1000円もの価値はないと実感しています。
それでも、この記事を自分自身読み返したときに1000円以上の価値があると信じて書き記しておきたいと思います。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。