『読書感想文』~お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方~
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
今回は久しぶりに『読書感想文』を。
タイトルは『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』です。
著者は橘玲氏です。『タックスヘイヴン』や『マネーロンダリング』なども執筆されており、大胆なタイトルが目を引きますね。
この本を読んだ方がいいと思う人は、
- お金に興味がある方
- サラリーマンの生き方に疑問を抱いている方
- 税金に関してもっと知りたいと思っている方
などです‼
読んでみて、5つの気になった点をまとめてみたいと思います。
構造的な歪みはいつか必ず顕在化する
作中では例として本の出版社と取次(卸)、書店の関係性について語られています。
この出版社→取次→書店の構造については聞いたことがなかったので新鮮でした。
簡単にまとめると、書店も取次も余った在庫は返品可能ということ。それはつまり、出版社が在庫をかかえるリスクを負っているということ。
そうなると、出版社は売り切れるほどの部数しか印刷しません。それでも在庫をかかえてしまった場合は新しいタイトルで不良在庫の返済をしないといけなくなります。
最近、テレビやSNSの有名人で本を執筆される方が多くいます。
これは構造の歪みからなのか‼と納得しました。
例えば料理本です。料理してたのか知らないぐらいの有名人だったり、聞いたこともない料理研究家や栄養士の方々の本が書店にはズラリと並んでいます。
爆発的に売れなくても、以前の不良在庫の返済ができればいいと思ってどんどん本は刷られていきます。刷らないと返済に行き詰まるからですね。
ただでさえ、デジタル書籍やオーディオブックなどとの競争もあるので今後は書店に並ぶタイトルの種類はどんどん増えていくことになるでしょう。
会社とサラリーマンの関係性
会社は自分という人的資本を利用するために給料を払っているということ。
これはわたし自身が転職の経験があるので特に意識させられました。
転職により会社に対する帰属意識はなくなります。そこには自分の求めている年収と環境があるだけです。
会社はキャリアを積むための道具となります。最初は年収に見合うだけの働きをしようと努力しますが、努力に見合うだけの年収がもらえなければ人は不満を覚えます。そして転職していくのです。
対して会社はその人の人的資本を利用するためにお給料と環境を与えます。それ以上でもそれ以下でもありません。
良い会社とは適切なお給料と環境を与えることができる会社のことです。
利害関係が一致しなくなったとき、(日本の場合は一方的にクビにすることが難しいので、たいていは社員の会社への不満が爆発したとき)転職の道を選びます。
何年も働いていると見過ごしがちですが、自分と会社の利害は一致しているのか定期的に確認しましょう。そうすることで後味の悪い退職に至ることが減ると思います。
資産形成の本質
この本だけでなく、色々なところでも目にする機会がありますが
『資産形成=収入-支出+(資産×運用利回り)』
この公式は極めて重要です。収入や資産が減ったり、支出が増えたりすることは資産形成にマイナスですし、その逆もしかりです。
持ち家の購入(不動産投資)をベースに考えると、購入すること自体は支出の増加と同時に資産も増加します。
しかし、運用利回りはどうでしょうか。毎日ピカピカに掃除をして、古くなったところは補修をしても築年数の経過には逆らえません。
こう考えると持ち家の購入は資産形成上、不利にみえますが本書ではそうでもないと語られています。
なぜなら、明らかに賃貸が有利(もしくは持ち家が有利)だった場合はニーズとともに価格にも反映されるからです。
賃貸も持ち家も同じように存在するのはどちらの価値もほぼ同等であるためだと言うのです。
これは持ち家VS賃貸論争に終止符を打てる切り札だと思います。
資産形成上は持ち家だと一時的な支出の増加がありますが、それを容認できれば自分が欲しいものを購入すればいいということです。
自営業は税金を支払う、サラリーマンは税金を盗られる
自営業とサラリーマンの大きな違いは“税金面”でしょう。
サラリーマンが給料から税金を“天引きされる(盗られる)”ことは防げません。
対して、自営業の場合は仕入れや社員への給料の支払いを行ったあとの利益から税金を自ら“支払う”ことができます。
これは“構造的な歪み”以外の何物でもありません。これを利用しようというのが本書の核となる部分です。
詳しくは解説しませんが、本書では厚生年金や国民年金、組合健康保険と国民健康保険などの制度について説明した後にサラリーマンの税負担の重さについてわかりやすく解説されています。
今後、公的年金の給付は減少し、健康保険の保険料は増加の一途をたどるでしょう。これは人口減少の現実からも避けては通れない日本の現状です。
その不安を解消するのは自分自身ですから、まずその不安の原因を知ることが大切です。
本書はその不安の原因を解説し、解決策の一部を提案してくれます。
拡張性のある仕事とは
本書では“マックジョブ”と“クリエイティブジョブ”について語られています。
マックジョブは誰にでも代替可能な仕事のことです。飲食店のアルバイトとかはまさにそうですね。
対してクリエイティブジョブは専門家(医師、弁護士、公認会計士など)やクリエイター(俳優、歌手、スポーツ選手など)などです。
クリエイティブジョブの方が一般的に高い収入が得られますが、その中でも特に『拡張性のある仕事』はより高い収入を得られる可能性があります。
拡張性のある仕事とは平たく言うとたくさんの人に届けられる仕事です。
医師が1日に診察できる人数には限りがあります。1万人どころか1000人も難しいでしょう。弁護士や会計士も同じです。
しかし、映画監督はどうでしょう。映画を一度にたくさんの人に届けることができます。同じく俳優はどうでしょう。芸能人やスポーツ選手、歌手や作家も一度に多くの人に作品を届けられる仕事です。
インターネットが普及した現代では様々な方法(SNSやWEB広告)で多くの人に届けることが可能です。誰にでもチャンスがあるというのは幸運だと思わないといけませんね。
わたしも少しでも多くの幸せをブログを通じて届けられるようになりたいと思っています。
以上、お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方の読書感想文でした‼
お金に興味がある方、サラリーマンの生き方に疑問を抱いている方、税金に関してもっと知りたいと思っている方は是非一度手に取ってみてください。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。