減速して自由に生きる①
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。本日は『減速して自由に生きる:ダウンシフターズ』についての読書感想文です。著者は髙坂勝氏です。
この本に出合ったのは新卒で入った会社をやめて、次の転職先を探している期間でした。
それまで新人として入社してから、がむしゃらに頑張ってきた仕事を辞めてちょうど自分に合った仕事や働き方と考えている最中でしたので、著者の体験と重ね合わせながら読んでいたのを覚えています。
本書は295ページと読みやすく、就職して会社員として働いてから昇級、離職、自分探しの旅、飲食店の立ち上げという流れを10個に区切って構成されています。
今回は
の前半5章を紹介します。
是非、今の仕事について悩んでいる人、お金よりも幸せを大切にして過ごしたい人は読んでみてください。
第1章 「豊かさのリデザイン」
時系列がやや前後しますが、著者は会社員を辞めて飲食店経営者として独立された後、たくさんの気づきを得られたと書かれています。
その中でもわたしの心に残った文章があります。
「休みをたった1日増やしただけで、三つの目的のほとんどが叶い、その実践はお客様へのメッセージとなっています。一方、営業時間が減った分だけ収入も減るという心配は、ただの心配に終わりました。確かに少々は減りましたが、得るもののほうが遥かに大きかったのです。」
という文章です。飲食店立ち上げ当初は夜のみ営業の週休1日という働き方でした。
しかし、三つの目的である
- 田んぼを見つけ、米を自給すること
- 本を書くこと
- ギター弾き語りライブをすること
以上を叶えるために週休1日から週休2日に増やされたそうです。そうすることで収入は減ったが、得るものの方が大きかったと言われています。
わたしも新卒で入社した会社は週休2日の一般的な会社でした。しかし、ブログなど自己投資のために時間を使いたいと思い、転職する先は週休3日と決めていました。
幸い週休3日で収入もそれほど変わらず転職できましたが、新卒で入社した会社の方が大きい会社でしたので、出世への道はなくなりましたし生涯賃金も低くなると思います。
それでも今の会社に転職して良かったと思います。休みが増えたことでブログを始められたのはもちろんですが、仕事にも前向きに取り組めるようになりました。プライベートの充実が仕事にも影響したからです。
週休2日のときは平日の疲れから、休みの1日を休養に当てることも多かったと思います。
休みが増えてからは、自己投資に充てられる時間が増えた分、仕事に対する姿勢も前向きになることができました。
まさに人生の豊かさをリデザインするきっかけとなった転職でした。
第2章 ビジネスパーソンだったころのパラドックス
「モノを増やそうとするとお金がいります。収入を上げるべく働く時間も増えます。一方、1日は24時間と決まっています。1日の中で働く時間が増えれば増えるほど、買い揃えたモノたちを使う時間はますます減ってゆきます。」と著者は言います。
わたしの場合は服がこれに当たりました。わたし自身が優柔不断な性格もありますが、服を選ぶのに毎朝時間がかかることが好きではありませんでした。
また、たくさんの服を持っていても、結局お気に入りの数着を着回しているだけでした。年に1回しか着ない服のために悩む時間を豊かだとはあまり思えない性格だったのかもしれません。
今では下着や靴下は同じものを何セットかまとめ買いしておくことで、考える時間を減らせました。
服も流行りものにお金をかけるより、長く着られる基本的なものにお金をかけるようになりました。流行りの服をシーズンごとに買いに行く時間がもったいないですし、流行りの服を着こなせるほどのセンスもありません。
確かに見た目は重要ですが、流行りものを身につけているかどうかよりも清潔な服を着ているかの方がよっぽど重要だと思います。
働く時間を減らすのと同時に、自分の人生に不要なものを減らすことができたのも、この本から学んだ大切なことの一つです。
第3章 月が沈む時
「人は常として、誰かの役に立ちたいものです。何もうみださないで自分の内側だけを見つめて流浪する日々に飽きてきたのかも知れません。それは過去の自分をリセットできた証でもあります。新しい生き方のスタートラインに立つことが凄く楽しみになってきたのでした。」と書かれています。
筆者は新卒で入社した会社を辞めてから、自身の飲食店経営を始めるまでに日本の各所でキャンプをしたり、ピースボートで世界一周したりと放浪されました。
このような自分の好きなことを見つめ直す時間は本当に有意義だと思います。わたし自身も転職の際に空白の期間を設けたことで自分のやりたいことを再確認することができました。
そして、例えそれが収入に繋がらなくても、自分が本当にやりたいことを世間に向けて発信することで幸福感が得られると思っています。そのスタートとなっているのがこのブログでもあります。
ブログを始めてから、確かに自由な時間は減ったかもしれません。最初のうちはブログのネタを考えたり文章を考えたりするのに苦労しましたが、自分が本当にやりたいことなので嫌になりませんし何より楽しいです。
例えひとりにしか読んでもらえなくても、自分の思いを人に届けられたと思うとそれだけで満足感が湧いてきます。
このブログは自分の幸せを読者にも共有してもらおうということがコンセプトなので、自分の幸せ日記にならずに読者にも共有できるようにアップデートしていきたいと思っています。
第4章 たった6畳の呑み屋
「会社員時代のように悩むことはほとんどありませんでした。ベクトルが夢のほうへ向かってさえいれば、遠回りしてもいいという緩やかな考えでいました。楽しんでいるフリや、仕事しているフリは、もう不要でした。」
第3章と重複しますが、このように筆者も書かれている通り、夢への過程はたとえ遠くても一歩一歩近づいている実感があり楽しく幸せなものです。
ブログを書くことで自分の幸せの資産を棚卸できるのも、日々の幸福に繋がっていると感じています。
仕事に追われて、そんな暇はない!と思うかもしれませんが、日々の仕事をこなしている方が精神的にも身体的にも安定しているので楽だと思います。
新しく何か始めるときの最初の一歩は確かに勇気がいります。
しかし、日常に違和感ができたとき、それを楽しむことができれば人生はさらに豊かになると思っています。
年をとるにつれて、時の流れが速く感じるのはワクワクやドキドキといった感情が少なくなるからだそうです。
今日が人生で一番若い日です。みなさんも自分の好きなことを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
第5章 ヒマで繁盛しないのに黒字経営!
最後をお金の話で締めるのもなんとも心苦しいですが、食べて行かないと生きていきません。
しかし、お金を稼ぐという行為には上限がありません。
「100万円あったらなぁ」「宝くじに当たらないかなぁ」と考えるのも楽しいですが、お金で買える幸せよりも自分が本当にしたいことにお金と時間を費やす方が幸せになれます。
しっかり稼ぐのも自由ですが、ある程度で満足して、それ以上は稼がないという自由もあるのです。
今の年収が倍になったら、人生は倍豊かになるでしょうか。
わたしの考え方ですが、人は失ったり損することに関してはかなりの臆病です。
老後2000万円問題も、長生きすることで資産が目減りしていくことが心地よいものではないからこそ、多くの人が心配しているんだと思います。
例えば、生活費が無償になったらどうでしょう。食費も家賃も水道光熱費も払わなくてよくて、娯楽だけにお金を払う世界だとしたら。
一気に気持ちが軽くなる気がしませんか。自分が我慢をすれば、お金が減らないのですから。
つまり、生活を良くするためにお金をたくさん稼ぐよりも、お金があまりかからない生活をする方が精神的に楽だということです。
皆さんも是非、自分の好きなことを見つけて、時間とお金を少しだけでもいいので費やしてみてください。
きっと仕事にもプライベートにもそしてお財布にもいい結果がもたらされると思います。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。