幸せの証拠

幸せの証拠

日常の解像度をあげるためにできることを書いています

読書感想文~血圧は1分で下がる!~

f:id:nov5ive:20210509153448p:plain

 

 

 

こんにちは。まいまいです。

 


ブログを見に来てくださってありがとうございます。

 


前回は『科学的に血圧を下げる方法』、前々回は『薬に頼らず血圧を下げる方法』についてご紹介しました。

 

 

 

shiawase-shouko.hatenablog.com

 

 

 

shiawase-shouko.hatenablog.com

 


 

 


今回も血圧に関しての書籍である血圧は1分で下がる!』について書いていきたいと思います。

 

 

f:id:nov5ive:20210509153445j:plain

 


著者は開業医で日本リバース院長の今野清志先生です。

 


内容としては過去の2冊よりもより簡単な内容になっており、一番読みやすかったです。

 


そして何より、イラストが豊富で実践的な内容になっております‼

 


是非参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

そもそも血圧が高いとはどういうこと?

 


人間の身体はその人なりのベストを維持するように常に働いています。

 


血圧も自分にあった値がそれぞれあるということです。

 


そんな血圧ですがが、身体に異常が起きていると高くなってしまいます。

 


心臓をスタートした血液が体内を1周して戻ってくる時間はおよそ30秒です。

 


毛細血管を含めた全身の血管をつなぎ合わせると10万キロメートルもあるといわれています。

 


これは地球およそ2週半と同じ距離ですからどれほど速いスピードで血液が体内を巡り、血管に圧力がかかっているかがわかるでしょう。

 


また、人間の身体は血栓ができると血管を詰まらせないよう、自然と血圧を上げて押し流そうとします。

 


高い血圧は血管への負荷を増大させ、血管を脆くします。

 


その反対に低い血圧は血栓で血管が詰まってしまう塞栓症のリスクをあげてしまいます。

 


つまり血圧はカラダにとって最もリスクのない数値を維持することがベストと言えます。

 

 

 

 

意外と知らない平均血圧

 


今更ですが、血圧には130/80と言ったように上の血圧と下の血圧があります

 


この上下の血圧の差を脈圧と呼びます。

 


一般に脈圧が小さいほど、血管に柔軟性や弾力性が備わっていると考えられています。

 


しかしこの考え方では130/100のような下の血圧が高いパターンもを見過ごしてしまいます。

 


そこで平均血圧を用いて考えます。平均血圧は、

 


下の血圧+(上の血圧-下の血圧)÷3

 


で算出されます。この計算式はどちらかというと下の血圧に近い数値が算出されるので下の血圧が高い人は平均が高くなる傾向にあります

 


今度、血圧を測る機会があれば測定した数値だけでなく「脈圧」や「平均血圧」も算出してみてください。

 


今はただの数値でも毎年記録していけばきっと自分の血圧のそして健康のバロメーターになるはずです。

 


ちなみにわたしが去年の健康診断で測った血圧は121/83でした。

 


つまり「脈圧」は121-83=38平均血圧」は83+(121-83)÷3≒96となります。

 


今年の健康診断が楽しみです‼

 

 

 

 

コレステロールは本当に血圧に悪い?

 


いくつか血圧に関する書籍を読んできて、どの書籍でも述べられているのがコレステロールに関する内容です。

 


コレステロールと聞くと“悪”のイメージがどうしてもありますが、わたしたちの細胞の膜やホルモンはコレステロールが材料ですし、コレステロール自体も体内で勝手に合成されている必要な物質です。

 


それを明確にしたのが2015年に厚生労働省から発表された日本人の食事摂取基準からコレステロール値の上限を撤廃したことです。

 


あくまで食べ過ぎ・摂りすぎはいけません。しかし、上限が撤廃されたというのはその上限は間違いであったということでしょう。

 


「卵はコレステロールが高いから、1日1個まで」という昔の常識は、今では非常識に変わっています。

 

 

 

 

病気は薬で治すものではない

 


薬剤師のわたしもこの意見には賛成です。

 


もちろん、感染症や疼痛など急性の疾患に対しては薬が有効です。

 


また、リウマチやガンなど治療法がないものは薬で抑制することで日常をより豊かに過ごすことができます。

 


しかし、慢性の疾患とくに生活習慣病は別です。薬で症状を緩和すること(血圧を下げる、コレステロール値を下げるなど)はできても根治はできません。

 


世界中の誰もが本当に求めているのは、薬を飲んでラクになることではなく薬がいらない健康なカラダです。

 


HOT研究という調査があります。スウェーデンの降圧メーカーのアストラ社が中心となって行われたものです。

 


この調査では下の血圧が100~115の患者さんたちに対して目標血圧を90、85、80の3段階に分けて降圧剤の投薬を行いました。

 


結果は確かに下の血圧を低くコントロールした順(投与した薬の数や量が多い順)に、心筋梗塞になった人の割合は少なくなりました。

 


しかし、心筋梗塞も含めた他の病気で「死亡した人数」は血圧が高い人ほど少なくなりました。

 


つまり血圧を下げる目標が80だった人たちの死亡率がダントツに高かったのです。

 


このことから分かることは、降圧剤の種類や量が多いほど血圧は下がるかもしれないが、、最終的に病気にかかって死亡する確率は高くなるということです。

 


投薬や手術の回数が減ると、死亡に至るリスクも減少するということは知っておくべき事実だと思います。

 

 

 

 

気づいたときに深呼吸

 


横隔膜などの呼吸筋が衰えると1回の呼吸で取り込む酸素量が少なくなります。

 


すると身体は酸素不足の危機を感じて心臓にもっと強く血液を押し出すように!と命令を出し、血圧が高くなります。

 


高齢になると血圧が高くなる要因のひとつに呼吸筋の衰え、つまり肺活量の低下が挙げられます。

 


そういった場合でも生活に“深呼吸”を取り入れましょう。深呼吸を習慣にすることで血圧を下げることができます。

 


深呼吸をするだけで交感神経が活性化され、最大血圧が30~40も下がることがあります。

 


ポイントは“6秒かけて息を吐き切ること”です。

 


人間の身体は息を吸い込むことは自然にできますので、肺の奥にある空気までしっかり出し切ることで深い呼吸ができます。

 

 

まとめ

 


その他にも血圧降下ストレッチとしてバスタオル絞り、合谷のツボ押し、減塩、減量、タンパク質の重要性などどの本にも一貫して書かれている内容もありました。

 


同じような内容があっても全て行う必要はなく、自分にあったものを生活に取り入れることが重要です。

 


「人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている」

 


西洋医学の父、ヒポクラテスの名言です。

 


不調を自分の力で治そうとする自然治癒力が人間に備わっていることを再度認識することで、その力を再度高める努力をしていきましょう‼

 


本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。

 


コメントお待ちしております。