薬のない薬局
こんにちは。まいまいです。
ブログを見に来てくださってありがとうございます。
本日は『薬のない薬局』というタイトルの通り、薬と薬局についてお話したいと思います。
- コンビニよりも身近な薬局
- 薬局でもらえる薬とドラッグストアなどで買える薬の違いは?~医療用医薬品と一般用医薬品~
- 処方せんとは?
- 薬はいつでももらえる?
- 薬は成分が多くて高い方が効く?
- お薬手帳は必要なの?
- 処方せんを出して薬局でもらった薬をなくしてしまったら?
コンビニよりも身近な薬局
少し前ではありますが、2017年時点で全国のコンビニの数よりも薬局の数が多くなったというニュースがありました(コンビニ5万8000店舗に対して薬局5万9000店舗)。
歩いて行ける範囲にコンビニが何軒もあるということは珍しくないですが、薬局もひっそりと同じぐらいあるということですね。
○○医院とか△△クリニックと名のついている近くには必ずと言っていいほど薬局があります。
処方箋が出たら、かならず近くの薬局で薬をもらわないといけないということはありません。家の近くでもいいし、旅行先でもお薬はもらえます。
こんなにもたくさんある薬局を活用しない手はありませんね‼
薬局でもらえる薬とドラッグストアなどで買える薬の違いは?~医療用医薬品と一般用医薬品~
薬には大きく分けて“医療用医薬品”と“一般用医薬品”という2つの分類があります。
医療用医薬品とは
医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方せん若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品をいう
出典:厚生労働省
一般用医薬品とは
医療用医薬品として取扱われる医薬品以外の医薬品をいう。
すなわち、一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い
出典:厚生労働省
つまり、医者に診てもらわないともらえない薬が医療用で、自分の意思で手に入れられるものが一般用ということです。
医療用の方が比較的作用が強く(成分量が多い)、一般用は比較的作用が弱い(成分量が少ない)かわりに様々な成分が配合されている(成分の数が多い)こ
とが多くなっています。
テレビなどのCMで紹介されている薬は一般用医薬品がほとんどです。
処方せんとは?
処方箋とは病院を受診したときにもらえる氏名・病院名・保険医師名・薬の名前などが書かれた紙のことです。
薬局に持ち込むことで薬をもらうことができます。コピーや内容を伝えるだけではいけません。
必ず病院からもらった紙(原本)を薬局に持ち込むようにしましょう。
薬はいつでももらえる?
病院を受診すれば、ほとんどの方がその足で薬局に行き処方せんを渡して薬をもらうことがほとんどでしょう。
しかし、夜遅くで薬局が開いていなかったり仕事の都合で薬局へ行く時間がなくて後日になってしまうこともあるかと思います。
そんなときに注意して頂きたいことが処方せんの“有効期限”です。
処方せんの有効期限は『発行日を含めて4日間』です。この4日間には土日や祝日も含まれます。
例えば、1月1日元日に病院を受診して発行された処方せんの有効期限は1日・2日・3日・4日の4日間です。三が日だろうと薬局が休みだろうと、5日以降は処方せんは有効ではありません。
期限切れの場合は再受診が必要になります。
特に若い方がやりがちなケースですが、土日で薬局が閉まっていたからとか仕事で忙しかったなど言われます。しかし薬局としては再受診してもらうしか解決策がありません。
あと、高齢者の方でたまにあるケースが同じ薬を長い間続けてもらっていたので、薬が余ってきているものを飲んでいたというものです。処方せんをもらって、まだ薬があるからいいやと家に持ち帰って薬がなくなる頃に薬局にきてもだいたいは処方せんの期限が切れてしまっています。
処方せんの期限切れはレンタルしたものの返却期限をすぎるぐらいめんどくさいです。本人も医療機関も困ることになるので、必ず有効期限内に薬局に持参するようにしましょう。
薬は成分が多くて高い方が効く?
「Aという薬からBという薬に変えてもらったけど、Aは100mgでBは20mgと書いてあるわ。薬の効果が弱くなったの?」
これも患者さんからたまにある質問です。結論は違います。成分が違う薬で成分量(薬の名前に書いてある数字)を比較しても意味はありません。
1mgで効果の強い薬もあれば、500mgでも弱い効果のものもあります。
また、ジェネリック医薬品についてよくある誤解ですが価格が安いからと言って効果が弱いわけでもありませんし、価格が高いから効果が強いわけでもありません。
安いけどよく効く薬はたくさんありますし、高いけどあまり効かない薬もあります。
目に見える数字だとどうしても比較しがちな成分と価格ですが、大切なことは症状にあった薬を服用することです。
お薬手帳は必要なの?
ほとんどの方が一度は病院や薬局で言われたことがあるフレーズ
『お薬手帳はお持ちですか?』
定期的に病院や薬局に行く方であれば、耳にたこができるぐらい聞いたフレーズだと思います。
いったいなぜ、そこまでしてお薬手帳の有無を聞いてくるのか。それはお薬手帳がもっとも確実で手軽な情報を得る手段だからです。
以前はお薬手帳を持っていると余計にお金の負担が増える(!)という謎の期間がありましたが、現在では国は冷静さを取り戻しており、3か月以内で同じ薬局に限りお薬手帳を持参すれば負担が少しだけ軽くなります。
お薬手帳を持っていかないと、他に受診している病院はないか、他に飲んでいる薬はないか、最後に薬をもらったのはいつで何という薬を何日分もらったかなど質問攻めにあいます。医師の診察と同じで薬剤師も患者の話を聞かないことには薬をわたして良いかどうか判断できないからです。
お薬手帳があると話もスムーズですし、飲んではいけない薬や不要な薬の存在に気づきやすくなります。
病院や薬局を訪れる際には必ずお薬手帳を持参するようにしましょう。
処方せんを出して薬局でもらった薬をなくしてしまったら?
「薬を電車・バスに忘れてきてしまった」「買い物・おでかけしている間になくしてしまった」
こういった問い合わせもたまにあります。もちろん、薬を飲まないわけにはいかないので、再度病院を受診して処方せんを発行してもらうのですが、その際のお薬代は保険がききません。
“全額自己負担”です。ほとんどの方は負担割合が1~3割ですので、全額自己負担(10割負担)となると普段のお薬代の3~10倍の値段になります。
風邪薬程度であれば、なんとか負担できますが生活習慣病などでたくさん薬を飲まれている場合にはかなりの負担金額になることもあります。
薬はなくさないようにしましょう。ジェネリックで負担額を減らすというのも手だと思います。最近では薬局のお会計が半額近くになることも珍しくありません。
ここまで色々とお話してきましたが、病院や薬局は普段あまり関わることがありません。
病院や薬局で嫌な思いをせずに、良い気分で帰れるように基本的な知識を持っておくとそれだけで人生が少し豊かになるかと思います。
もしも、薬や薬局のことで知りたいことがあれば、気軽にコメントしてください。
本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。
コメントお待ちしております。