幸せの証拠

幸せの証拠

日常の解像度をあげるためにできることを書いています

ライフシフト

f:id:nov5ive:20200625131544j:plain

 

 

こんにちは。まいまいです。


ブログを見に来てくださってありがとうございます。


本日は『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本を読んでの感想です。著者はリンダ・グラットンさんとアンドリュー・スコットさんです。


本書を一言でまとめると”人生100年時代”この一言です。特に100年時代の働き方について身近な例を用いて解説されています。


日本の平均寿命は伸び続け、1947年から2018年の71年で平均寿命は男女ともに30年以上伸びました。また、日本は世界的に見ても長寿の国であり、衣食住や金銭面、健康面での発展が長寿を後押ししてきました。


昨今は急激な少子高齢化年金問題、働き手の不足などマイナスな面ばかりがメディアで取り上げられています。本書はマイナスな面も受け入れつつ、どうすれば長寿化をメリットにできるかについても解説されています。


そんな長寿化の中では働き方が大きく変わると書かれています。従来であれば『教育→仕事→引退』が主流でしたが、金銭的な問題や働き手の不足などからこの3.0モデルが崩壊し始めています。定年退職の年齢を引き上げたり、年金の受給開始を遅らせたりともうすでに様々対応を企業や政府も始めています。


日本を代表する企業であるトヨタ自動車の豊田社長の終身雇用に関する発言は衝撃的でした。トヨタ自動車といえば37万人以上の従業員を抱える日本のトップ企業ですから他の民間企業に波及するのも時間の問題でしょう。


しかし、長生きすることはデメリットもあればメリットもあります。このブログの目的は”幸せを共有し増やしてくこと”ですから、ここからは長生きがメリットになることをわたしなりの意見で述べたいと思います。


まずは働き方についてです。現代においても主流は新卒一括採用や終身雇用制度だと思います。この制度って横並びの年齢で比較されるので辛いです。しかし、長生きが基本となった今、新卒で一流企業に入る必要もなければひとつの企業に勤めあげないといけないわけではないと思います。そもそも社会に出ていない学生が一生勤める会社を数年の就活や数回の面接で決めるには無理があると思います。そもそも新卒で入った会社が100年間生き残るかも分かりません。


今はまだ昔からの決まりみたいなものがありますが、働き方改革第二新卒も重要視される時代になり、企業も変わらないと生き残れない時代がすぐそこまで来ていると思います。『教育→仕事→引退』の3.0モデルだけではなく、『教育→仕事→教育→仕事→引退』の5.0モデルなど大学での学び直しや新たな資格の取得など教育の段階がどの年代でも可能になったり転職を複数回経験しても変な目でみられなくなることがメリットだと思います。


自分は一度転職を経験しました。新卒で入った会社ではアーリーリタイアを目指していた時期もありましたが、今では逆にどうやって長く働くかを考えています。アーリーリタイアも魅力的な選択肢ですが、わたしの性格上、資産や情報、体力を長く維持するためにも長く働くことを決めました。


また、転職は自分自身が何を求めていて、これから何がしたいか考え直すいい機会になりました。転職サイトの方に相談しているときに「今は半年~1年かけて転職される方もいます」と聞いたときは長いなと思いましたが、転職活動し始めると本当に考えることがたくさんあり時間が足りませんでした。わたしの頭ではせいぜい5年か10年ぐらいしか先のことを考えられないんですよね。30年後とか50年後を考えるのは諦めて、自分の求めているものや考え方に疑問が出てきたらまた転職すればいいと思いました。そのためにも、自分の市場価値を高める働き方をしたいと思っています。


今後はAIやロボットに代替される仕事も増えてくるでしょう。それを『仕事が奪われる』と考えるのではなく、『替わりに働いてくれる』と考えることもできます。わたしたちはAIやロボットで代替されない技術や知識を身につけていくことで幸せに共存できると思います。


次に金銭面についてです。わたしが株式投資を始めるきっかけになった出来事があります。就職活動の際に学校一就職活動に力を入れていた友人が「キーエンス受けてくるわ。30代で家が建ち、40代で墓が建つって言われてて、平均年収2000万らしいよ。」と言っていました。目がキラキラしていましたね。そんな友人を前にわたしはそこまで就職活動を頑張ってもいませんでしたし、受かる見込みがないので一緒に受けようとも思いませんでした。結果、友人は別の会社に入社しましたが、わたしは「そんなエリートたちが死に物狂いで働く会社に入って成功するより、コツコツ稼いでその会社に投資する方が自分には合っている」と思ったことがきっかけでした。


株式投資において長寿化はメリットになります。なぜなら、投資する時間軸が長いほど投資成績は安定しますし、純粋に投資を楽しむ期間も長くなるからです。自分で働くこと以外にも、投資というお金を稼いできてくれる友人は一生付き合える大きな資産になると思います。また、短期間での貯蓄はインフレに対応することが難しいので、現金ではなくインフレに対応できる資産を持つ意味でも投資は有用です。

 

 

お金の使い方を知らないとお金の心配が長生きしている間、ずっとついてくることになります。長生きは同時に消費の増加にもつながります。また、長寿化によって所得の格差も大きくなるでしょう。長く稼ぐ人と、長く消費する人とでは大きな差が出てくることは火を見るよりも明らかです。そのために資産運用や節約術について学ぶ期間を人生の早い段階で設けてもいいでしょう。お金の勉強は学校では習いません。

 


次に健康についてです。単純に長生きすることはそれだけ自由な時間が増えることに繋がります。今後はAIやロボットなどの活躍により、働く時間がもっと短くなるでしょう。その上で気を付けなければいけないことがあります。それは長寿化によって長く働くことは可能ですが、そもそも健康じゃないと働けないということです。むしろ早くに病気になってしまい、働く期間を縮めてしまうリスクもあります。そのために、健康や病気について学ぶ時間も長い人生の間で取ってもいいかも知れません。わたしは医療従事者ということもあり、健康を第一に考えて生きています。そのために下のような本を読んだりもしています。

 

 

shiawase-shouko.hatenablog.com

 


最後に無形資産についてです。友人や恋人などお金では買えないものです。長生きする上で、長く付き合っていける友人やパートナーは人生を幸せに過ごす上でとても大切です。お金や健康は測定できるものですが、幸福度は測定できないものとされています。これをイースタリンのパラドックスといいます。


長寿化によって少子高齢化による年金や介護、働き手など様々な心配がされていますが、遠い未来の心配をするより今からできる準備をすることで少し未来が明るくなるのではないでしょうか。


本日もお読み頂いてわたしの幸せがひとつ増えました。


コメントお待ちしております。